日々これ食卓が、美しいと感じること。
⾷材そのものの成り⽴ちが美しく、ひと筋に未来を⾒つめ、
俯瞰して⽬の前のものづくりに取り組んでいること。
その⾏為そのものが、良い循環を⽣んでいること。
私たちの⾷の中に存在する沢⼭の“当たり前”は、誰かに受け継がれて今がある。
「収穫した作物を⾷卓で⾷べるまでが農業であり、⾃然循環の⼀部」という、農家のお⺟さんの⾔葉に端を発し、都会に住む私たちにも農業の⼀端を担えるのだという想いで、⽇々の⾷卓を豊かにする⾷材と⽣産者を、料理と共にご紹介するプログラムの形にたどり着いた「日々これ食卓」。智慧が蓄積されてゆくなかで、「何をどのように⾷べるか」を選ぶための知識を得ることができ、旬の⾷材が⾷卓を豊かにし、また⽣産者にとっては⾃らが⽣み出す⾷材がどのように⾷べられているのかを知る機会でもありました。
プロジェクトが⽴ち上がって10年⽬を迎える今年、あらためて視野を広げこのプロジェクトを捉え直します。
正直なものづくりに携わる⽣産者に加え、⽣産者と⾷材への敬意を持ち、旬や時流を汲みながら、とびきりの情熱を持って⽇夜クリエーションに取り組むシェフをゲストにお迎えして開催する、一日限りのレストラン。生産者とゲストシェフの対話に耳を傾けながら、各回のテーマ⾷材を中⼼に据えた、オリジナリティに富んだショートコースとペアリングを味わう時間です。
今日という特別な一日が、日々になる。進化する日々これ食卓をどうぞお楽しみください。
【各回のご紹介】
「無添加干物」
2023年11月23日(祝・木)11:00 – 13:00
渡邉正太郎(やまろ渡邉)×堀内さやか(御料理ほりうち)
共催:日本財団 海と日本プロジェクト、海のレシピproject(一般社団法人地球環境養育機構)
<講座の内容>
“ものがたり“と”食“を通して“海”を伝えるウェブメディア「海のレシピproject」の取材を通して出会った、大分県佐伯市で115年続く「やまろ渡邉」の会長、渡邉正太郎さんと、やまろ渡邉の干物をこよなく愛する「御料理ほりうち」の堀内さやかさんをお迎えします。魚種が豊富な豊後水道の海や魚と向き合い、その持ち味を引き出す無添加の干物づくりがどのように成されるのか。堀内さんが佐伯を訪れた時のインスピレーションから、干物を味わい尽くすショートコースをこの日のためにご用意いただきます。みなさんと干物を味わいながら、海の未来を語り合う時間です。
・渡邉正太郎さんによる大分県佐伯市の豊かな漁場と、こだわり製法の干物について。
・素材のおいしさを知る堀内さやかさんによる無添加干物を使った料理の提供、お食事タイム。
・お料理の振り返りと、お二人への質問タイム。
「発酵」
2024年1月7日(日)11:00 – 13:00
清水マルクス・金澤麗子(mimi ferments)×野田雄紀(野田)
<講座の内容>
ドイツのベルリンで、麹を用いた醤油、味噌、味醂などの発酵食品を研ぎ澄まされた世界観で展開し、ベルリンのトップシェフからも注目されている「mimi ferments」のオーナー・清水マルクスさんと金澤麗子さん。東京・原宿で、フレンチと日本料理の技術が独自の感性で溶け合う、ここにしかない日本の料理を生み出す「野田」の野田雄紀さん。まるでアート作品のような美しさとユニークネスが共存する両者の共通項から、野田さんがベルリンの彼らのアトリエを訪れ、感じた感覚をショートコースで表現していただきます。美味しいものに境界はない。五感のすべてで味わって旅をするような時間です。
・mimi fermentsの歴史、ベルリンをとりまく発酵環境について。
・今夏mimi fermentsを訪れた野田さんがインスピレーションを受けてつくる料理の提供、お食事タイム。
・お料理の振り返りと、お二人への質問タイム。
「生胡椒」
2024年2月18日(日)11:00-13:00
高橋仙人(純胡椒)×アディカリ・カンチャン(ADI)
<講座の内容>
ライフワークとして取り組むジャングルの植物への深い探究の視点から、土地の力を内包する植物としてのスパイスに魅せられ、生胡椒の塩漬けを瓶詰めにした”純胡椒”を世に送り出す「仙人スパイス」の高橋仙人さんと、同じくスパイスの力を知り尽くす一人として、日本の食材とネパール料理の調理法を掛け合わせ、新しい料理を提案し続ける、モダンネパールレストラン「ADI」のアディカリ・カンチャンさんをお迎えします。生まれ故郷とは異なる場所に拠点を持ちながら、自身のオリジナリティを活かした食材や料理はどのようにして生まれるのか、カンチャンさんによるショートコースと共に味わう時間です。
・高橋さんがフィールドとするインドネシアの植生や食材の魅力について。
・日本の旬の食材と「純胡椒」を用いたアディカリさんによる料理の提供、お食事タイム。
・お料理の振り返りと、お二人への質問タイム。
【詳細・お申込み】
ヒルサイドテラス<EVENTページ>をご覧ください。
[開催概要]
「日々これ食卓vol.10」
会場
クラブヒルサイドサロン
ヒルサイドテラスアネックスB棟2F 東急東横線[代官山駅]下車、徒歩3分
参加費(事前振込)
各回 一般 10,000円 / 会員・学生 9,500円
ゲストシェフによるテーマ食材をフィーチャーしたショートコースとペアリングのドリンク1杯付き。
定員
各回 24名
主催
クラブヒルサイド / スティルウォーター
協力
Homeland